未来の話

05/21

Can Our Future Catch Up The Future

目次

先人たちの描く未来になっているのか

日本のTVアニメが産声をあげたのは60年代、鉄腕アトムが最初。
それから半世紀以上が経過している。
劇中アトムが誕生したのが2003年という設定。
ASTROBOY

片やドラえもんの誕生は2112年1

一方で、ある資料では2045年に人類は最初のコロニーを開発しはじめるとある。

また2015年には使徒サキエルと初号機が対峙している。

時に、西暦2015年

そんなこんなで、既に世の中はアトムが生まれている年をとうに過ぎ、エヴァがもう動き始め、コロニー建設まであと20年。ドラえもんが生まれるまであと1世紀を切っている。
未来が私達の周りのどこらへんまで近づいているかはよくわからないけど、当時の作品が今の状況をどれだけ投影できていたか否かを見ていきたいと思う。

超巨大ロボット

例えば超電磁ロボ コン・バトラーVの設定では舞台が1986年になるが、EDでこんなことを歌っている。

身長57m、体重550t

ロボットなのに身長・体重という表現はともかく、1986年という時代に全高57mのロボットがいたかと言われると、30年以上経った現代でもガンダム(18m)すら存在していないわけで。
まだまだ未来は先。

最後にその歌詞が登場するEDを紹介。

ARゴーグル

機動警察パトレイバーの舞台が1999~2002年ぐらい。
その中で自衛隊の装備でARゴーグルを使用していた。


映像を見るとゴーグルの画面上にさまざまな情報を映している。眼球の動きを見て照準を合わせることができている。
また、
さらに、劇場版2で南雲隊長の乗っている車のフロントグラスに情報が表示されている。

過去を振り返ってみて1999年ごろ。
日本ではまだWindows 98とか2000を使っているような時代。
まだまだ自衛隊はそんなハイテク装備もない状況。
現代に時を移したとすると、マイクロソフト、米国防総省とARヘッドセット生産契約とのこと。
20年で少しは進歩したのか。

車のHUDは私がたしか中学生~高校生ぐらい(1989年あたり)のときにももう実現していたと思う。
スピードメーターがフロントガラスの特殊なフィルムが貼られたところに投影する仕組みだったと思う。
オレンジ色だったかな?調べたらシルビアが初だった。
なので、技術としては昔からあるものと思っている。
今では表示できる範囲が大きく情報量が段違いに多いということだ。

ということで、最後に川井憲次氏の劇場版パトレイバーのOPを。

アシスタント

アナライザーのようなセクハラ(?)ロボット。時代的には2199年ごろに登場。

コンバインオッケーのロペットのような制御ロボット。先の通り1986年に登場。

バベルの塔の超高性能コンピュータ。時代的には恐らく連載当時の70年代が舞台だと思われるが、これは宇宙人のオーバーテクノロジーによるものだったりする。

フレンダ―のようなサポートロボット。時代設定は不明。

ハロのようなペットロボット。宇宙世紀元年を2045年とした場合、2124年ごろが舞台ということになる。

コブラの右腕アーマロイドレディ。時代設定は不明。

それぞれ目的は違うが、人間をサポートするために作られたロボット。
主をいろいろサポートするし、提案・助言もしてくれる。
マスコットキャラ的存在でもあり、とても頼りになる縁の下の力持ちでもある。
こうやって無作為に挙げてみたが、現代が追いついているのが少ない。
ただ現代においてこんな優秀で便利な存在はいるだろうか。
些か定義が曖昧なので明確に以下のとおりとする。

  • 自分の意志でしゃべれる
  • 自分の意志で動ける
  • 人間と対話ができる
  • 主を認識できる

正直、こんなことできるもので、今一番近いのはペッパーくんだけど、生産中止のニュースも出るほどあまり人気がない。
いろいろ理由はあるんだろうけど、やはり能動的に人間よりも先に感づいて動いてくれないと、結局は高価なオッケーグーグルでしかないのではと思ってしまう。

一方GAFAの出すGoogle Nest|Alexa系のスマートホームデバイスは人間の見た目でないのが逆に良いのかもしれない。
値段も手ごろだし、デバイス同士で連携して声で操作できるし、Cloudで処理するタイプの中央集権型の仕組み。
どちらかというと、2001年宇宙の旅のHAL9000とか、

ナイトライダーのKITTとか、

森博嗣氏のすべてがFになるに出てくるデボラとか、そっちのイメージの方に現実では近づいているようだ。
ただ一つ言えるのは、まだまだ到底追いついていないのが現状である。

ということで、いつかは便利なバディが出てくることを願いつつ、木手英一氏の最高のバディロボであるコロ助氏の唄「コロ助ROCK」を贈ることにするナリ。

最後に

調べてみて思った。
私は近未来のSF作品が好きってことに改めて気づいた。
突拍子もないトンデモ科学を使いたいときはオーバーテクノロジーという理由付けが一番しっくりくる。要は仕組みは理解できない系。

でもいろいろ調べることができて楽しかった。


  1. 1.ちなみに余談だが誕生日の2112/9/31293という数字はドラえもんの身長(129.3cm)、体重(129.3kg)、果てはスリーサイズ(B:129.3cm、W:129.3cm、H:129.3cm)でも使われている

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