ファミコンソフトを集めてた part2

02/20

ファミコンソフトをメーカ限定で集めようとしていた 最終回

An article that I had tried to collect consumer’s soft from the same manufacturer

目次

小学生のころ思い立った

小学3年生ぐらいのころ、ファミリーコンピュータのゲームを同じメーカで全種類集めようとしたことがあるというの最終回。
前回はジャレコで断念してから、こげビスケ少年は小学5年になった。
私が小さいときに住んでいた町は新興住宅地でベッドタウンであったため商業施設はほぼ皆無。
駅前に大型スーパーができたためほとんどが店をたたんでいた。
娯楽系の施設はブルジョアな家庭が密集しているとなり町にしかなかったので、おもちゃ屋もそこにあった。
そこにあったおもちゃ屋は近所のキッズたちのたまり場で、コンクリートむき出しの床でRCカー・プラモ、知育玩具、超合金などが一緒くたに売っていて、レジ前のショーケースに家庭用ゲーム機のソフトが売っていた。
そこで見つけた人一倍目立っていた作品を紹介。

M.U.S.C.L.E.

小学生5年生とは、正にキン消しが一世風靡していたとき。
学校に持って行って先生に怒られて禁止になったりと物議をかもしたアイテム。
正にそんな時代に出てきたゲームがこれ。

キン肉マン マッスルタッグマッチ

当時のこげビスケ少年はもうこの作品に一際光るものを見たのである。
当時からキン肉マンは青春のど真ん中。
キン肉バスターや48の殺人技ができるとなるとワクワクが押し寄せてくる。

おしよせてくるのはハチャメチャ

小学生低学年ぐらいからプロレスブームが始まり、新日タイガーマスクが流行っていたため、プロレスの地盤は子供達には十分にできていたため、キン肉マンがウルトラマン路線から超人オリンピックからプロレスにシフトしていっても何の違和感もなかった。

プレイしてみた分かったこと。

  • キン肉マンが他のキャラに比べて異様に弱い
  • ブロッケンJr.が異常に強い
  • 対戦ゲームはほぼ喧嘩になる

主人公キャラが異様に弱いのが、非常に残念。
風林火山やキン肉バスターぐらいはできてくれないと。
あと、スペシャル技が相手を背後からつかむという統一的な仕掛け方は許すとして、主人公なのに足が遅いし、ラーメンマンやバッファローマンのような突進型の技のよけ方が非常に難しいし、近づけない。
そしてそんなことどうでもよくさせるぐらいゲームバランスを壊しているブロッケンJr.の存在。
原作やTV版を知っている人なら分かるが、ブロッケンJr.の必殺技はご存じベルリンの赤い雨である。

ベルリンの赤い雨

なのに、ゲームではお父さんの技「毒ガス」を使っている。
この毒ガスは当たると確実に相手をダウンさせることができて、かつダウン復帰時に再度当てることもできる。結果ハメ技になり対戦ゲームの時は喧嘩になること必至。

ただ命の玉というシステムがスマブラのスマッシュボールのそれだし、キャラの特性の違いを対戦格闘ゲームに取り入れたのは興味深い。
それまでの対戦格闘ゲーム(例:アーバンチャンピオン)はキャラ特性はない。
そしてみよ、このカセットのデザイン。

角のラウンド加減が絶妙。
当時のこげビスケ少年は思った。

これだね

と。

Chubby Cherub

次に発売されたのが、これ。

オバケのQ太郎 ワンワンパニック

藤子不二雄の代表作オバケのQ太郎。
安孫子元雄と藤本弘の数少ない共作。(もっと言うとトキワ荘メンバーも加わっている)
オバQのTVアニメ(3回目のリメイク)が放映されたのが85年なので、正にタイアップで発売されている力のいれよう。
ただゲーム内容は少々難易度は高い。
前にも紹介しているがこの時代のゲーム全般難易度が高い。
当時4,500円~4,900円という値段に相当する分のプレイ時間を試算していたかはわからないが、20時間以上いやもっとプレイできる計算にはなると思う。
それほど難易度高め。
当時4面まで進めるのに朝から始めて夜中になったことがある。
ファミコン何度も壊したくなった。

主人公のQちゃんが1日かけて(正確には朝から晩まで)みんなのおつかいをクリアしていくという、はじめてのおつかいのようなストーリー。
前回のフォーメーションZとシステムが似ている部分があり、まず体力性になっていて腹ペコメータが0になるとQちゃんは死ぬ。(オバケなのに)
しかもじっとしていてもメータはどんどん減るという、いつも腹ペコでおひついっぱいのご飯を一回の食事で食べてしまうほどのQちゃんらしい大食漢設定。
ただゲームにその設定を持ち込んで表現すると非常に鬼畜な仕様になってしまっている。
Qちゃんは至るところにある食べ物(なぜか空中に浮いている)を食べてないと、どんどん体力が減っていくので常に食べ続けなくてはいけない。
しかも空を飛ぶと体力の減りが尋常じゃないという、フォーメーションZの共通点がここにも。
さらに時間制にもなっていて、朝8時から行動開始できるが夜中8時になると強制的にQちゃんは死ぬ。(オバケなのに)
ただ、食べ物を食べ続けていると「Q」のマークのアイテムが出てくるときがあり、それを食べるとQちゃんは得意の姿を消すことができる(透明になる)のでいわゆる無敵状態になる。(原作ではいつでもできるけど)
また、アメを1個食べるとガウ砲という初耳の技を4回使えるようになる。
敵キャラに向けて放つと「ガウ」という形のかたまりをぶつけて倒すことができる。
1日目がハカセ、2日目が神成さんと、オバケのQ太郎のメインキャラのおつかいをこなしていき、全部のおつかいで12日も続ける必要がある。
ゲームタイプは横スクロールのアクション。
ステージ構成はおつかいの主の依頼物をゲットして主に届ける。
単純明快なのに異様に難しい。

個人的に最も気になるのがステージ構成。
ステージ構成のことを話す前に、オバケのQ太郎という作品のことを話さなくてはならない。
オバケのQ太郎は最高のバディ漫画だと思っているので、作品の中で何が一番優先されるべきかと考えたときに、それは最終回を見れば一目瞭然で、お別れの前日、正ちゃんとQ太郎がいつまでも夜通し部屋で話している様子が最終回の最後のコマなのである。

これは新オバQの最終回だけど、初代はもう少し残酷でいきなり正ちゃん含む友達みんなの前からいなくなるという話。
でも、最後のコマには仲間たちがちゃんと描かれており、やはり友情に主題を置いていることが見て取れる。
そう、家族愛でも恋愛でも兄弟妹愛でもなく友情が一番なのである。
さて、このゲームはというと、そりゃ友情が主題であるならば、最後の12日目には最高の友である正ちゃんの頼まれごとをクリアして初めてハッピーエンドだと思う。
さてさて・・

U子さん?

え?このお顔はガールフレンドのU子さん・・・・
最後は結局恋愛感情なのか・・・・
Love is given priority over Friendship.

ちなみに1つ前のステージはというと

よっちゃん。。。

もう色ボケオバケと言って、、、いやゲームだからね、、順番は誰が決めたのか分からないからまぁいいんだけど。1
最後に3代目QちゃんのEDでも聞いて落ち着くことにしよう。

BELIEVE ME
by 浜田良美

NINJA KID

次に発売されたのが、こちらも当時流行りに流行っていたゲゲゲの鬼太郎。
土曜18:30という一番子供たちが見る時間帯にフジテレビが投入してきた人気漫画のリメイク3代目。


この辺のアニメが私の青春時代であり大好きであった。
当時の子どもたちはみんな鬼太郎のことを知っていた。
で、そんな時にタイミングよく発売されたのがこれ。

妖怪大魔境ってタイトルがとても良い。
とんでもない種類の妖怪が出てきそうな予感をさせるのであった。
しかもその妖怪たちを、鬼太郎を操作して、いつもの鬼太郎のあの技を駆使して、倒していくのである、恐らく。

リモコン下駄

こんなのとか

毛針

こんなのとか
おもちゃ屋のショーケースの前でイマジネーションを膨らませるこげビスケ少年だったのである。
こうなるともう買ってほしくて家に踵を返し親にねだりに行くのである。
ねだりにねだった挙げ句買ってもらった。
もうそのときのこげビスケ少年は家に帰るまではワクがムネムネ〜状態だった。

ムネムネ〜するのはドキ

家に帰って説明書もほどほどに読み早速カセットを投入し電源ON。
あのOPのイントロが流れ始めて否応なしにアガる。
ただ前作、前前作と難易度が高かったので、今回もかなり身構えてトライする心積もりだった。

ナムコのドラゴンバスターのような構成。
全体マップが表示されてシンボルに触るとステージに突入するといった内容。
ステージの種類は横スクロール型の通常ステージと、縦スクロール型の特別ステージボスステージで分かれている。
クリアまでの流れは、簡単に説明するとボス戦を行うための条件を通常ステージでクリアして、ボス戦に挑むことになる。

graph TD
    S((スタート))
    a[/全体マップ/]
    b[通常ステージ]
    c[特別ステージ]
    d[関所]
    e[ボスステージ]
    if1{条件クリア?}
    if2{どっちの扉?}
    C((クリア))
    S---a
    a-->b
    b-->if2
    if2-->|正解|a
    if2-->|ブブー|c
    c-->a
    a-->d
    d-->if1
    if1-->|Yes|e
    if1-->|No|a
    e-->C

    style S fill:#999
    style C fill:#999
    style a fill:#933,color:#eee
    style b fill:#66df11
    style c fill:#feaadf
    style d fill:#aa77dd,color:#eee
    style e fill:#6deaea
    style if1 fill:#eeef99
    style if2 fill:#eeef99

で、ボス戦を有利に進めるためには通常ステージでオカリナをゲットする必要がある。
オカリナの数によってボス戦で呼べる仲間の種類が変わってくる。

オカリナ 呼べる仲間
ぬりかべ
砂かけ婆
子泣き爺

鬼太郎の技の数々もアイテムとしてゲットすると使えるようになる。

  • ちゃんちゃんこ
  • 指鉄砲
  • リモコン下駄

これに通常攻撃の毛針が使える。
体内電気や胃の中から蛇、かなしばりなどは使えない。

鬼太郎の解剖図

「真空の空中空間」の「空中空間」って必要?
あ、そんなことよりゲームのことを。
通常ステージは横スクロールシューティングアクションなのだが、これの癖が強い。
慣性が働くため急に逆方向に振り向いて飛び道具を放つとゆっくり進んでいく。2
なんなら飛び道具よりも速く走ることも出来たりする。
またリモコン下駄やちゃんちゃんこはリモコン操作することが出来るが、画面外に行ってしまうともうどこに行ったか分からなくなる。
忘れたころに下駄が画面をすごい勢いで横切ることがあってビックリするときがある。
操作性には難はあるのだが、ゲーム全体としては今までプレイしてきたゲームの中では一番面白かった。

  • ステージ構成が多彩
  • 登場キャラが豊富
  • アニメのキャラを動かせる喜び

嫌が応にも妖怪のことが詳しくなるし、当時のオバケ・妖怪ブーム(?)にドンピシャなタイミングだったような気もする。
当時は本当にオバケや妖怪のゲームが多彩にあったような気がする。

おばけ屋敷ゲーム

サイコロorルーレットを使わないすごろく。このシステムがとても新鮮。

モンスターパニック

LSIゲームブームの中で任天堂以外のメーカが出したヒット商品。

霊幻道士

キョンシーもかなりブームになった。
テーマソングもかなり有名になった。

はにたいほーはにたいほーたおーしたおーしはにたいほー
たいじんたいじんたいじんたいじんぽー-ぽぽー-
って小学生の時歌ってた。
今、歌詞を見てみたら、

她的眼光 她的眼光 好似好似星星發光
睇見 睇見 睇見 睇見 心慌慌

こんな感じだった。Google翻訳3の力をかりてみたところ

Tā de yǎnguāng tā de yǎnguāng hǎosì hǎosì xīngxīng fāguāng
dì jiàn dì jiàn dì jiàn dì jiàn xīnhuāng huāng

こんな発音記号が出てきた。カタカナで書いてみたら

タデヤンクワン タデヤンクワン ハオシハオシ シンシン ファークアン
ディジアン ディジアン ディジアン ディジアン シンファンファン

ま、大体合ってる、、、わけでもないな。

閑話休題・・・

バンダイが発売したファミコンゲームの中でこのゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境がこの後に発売されるドラゴンボール 神龍の謎と共に最も売れた作品になった。

結局

ただ、次に発売された機動戦士Zガンダム HOT SCRAMBLEは正直ナムコのスターラスターなシューティングっぽさ、ゲームアーツのテグザーなアクションっぽさで、全く触手が伸びなかった。

シューティングステージ

ゲーム序盤はシューティング。
でもこれってどっかで見たことあるなと思ったら・・・

一方スターラスターは

いや、これでしょと。
まだある・・・

アクションステージ

次のステージはコロニー内のアクションステージになるのだが、これもどっかで見たことあるなと思ったら・・・

一方テグザーは

いや、これでしょと。
さらにその後のドラゴンボール 神龍の謎もクオリティが本当に残念だった、、、。

これなら同時期のハットリくんとドラえもんの方がメーカらしさも出ていて、しかも面白かった。

鬼太郎と比べると武器の豊富さはダントツ

劇場版の舞台をそのままアクションシューティングの名作に昇華

てことで、メーカという教祖を崇拝したかったこげビスケ少年は2度も断念したという話。
結局任天堂のゲームが一番面白かったし。


  1. 1.ちなみに正ちゃんは10日目、、、。
  2. 2.この頃のゲームにはなぜか慣性つけるのが流行っていた。任天堂はマリオブラザーズ、バルーンファイト、アイスクライマー。ジャレコのエクセリオン、シティコネクション。
  3. 3.ちなみに訳は「彼女の目 彼女の目 まるで星が輝いているかのように ほら ほら ほら ほら ほら 慌てている」となった。彼女?

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