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Do You Like DRAMATIC?
日本人はドラマチックをこよなく愛する人種。
感動を欲する人種。
それはアニソンもご多分に漏れず当てはまる。
ここではドラマチックな展開を見せるアニソンを勝手にチョイスする。
まずはドラマチックの定義付けをする。
起承転結をしっかり描いていて次の場面へ展開するときこれでもかと盛り上げていくのが ドラマチックな展開 と定義して、そういうフレーズが入っている歌をドラマチックと定義する。
それはホーンセクションやストリングスやコーラスなどどんな形であれ煽りに煽ってくる演出がそれである。
子供の頃にこれを聞かされたらドラマチックを欲する体質になってしまうのはもう必然である。
こういう展開が多い70年代。この時期にはもう確立されている。
そこから比較的わかりやすいものをチョイス。
Toriton
海のトリトン
by ヒデ夕樹, 杉並児童合唱団
のっけからクライマックス。これ以上の楽曲はないと思う。名作中の名作。
この楽曲が最高傑作だと思う理由はAメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→サビという構成で短い間隔で展開していくのだが、この短い間に徐々にラストのサビまで盛り上げていけてるのがすごい。
特に注目はサビまでにAメロとBメロを2回続けていて、これにより徐々に感動の徳を積んでいきサビで発散(?)する。
世にいう89秒ルールの制限の中、この構成でグイグイくる感じが傑作たる所以だと思う。
今、家でフルコーラス聞き直してみたら
これ最後のコーラスに向かって移調していた。
これすごい、鳥肌立ってしまった。
Zambot 3
行け!ザンボット3
by 堀光一路
もっともわかりやすいドラマチックな展開。
冒頭から全力でコーラスが煽ってきてタイトルコール。
そのあと一度波が引き一旦感動メーターがリセット。
Aメロから徐々にそして着実にサビに向けてコーラスやギターが煽ってくる。
サビへ向けてじわじわ来る感じがたまらない。
この展開は機動戦士ガンダムにも受け継がれている気がする。
Spacy Devil
宇宙魔神ダイケンゴーの歌
by 堀江美都子, こおろぎ’73, コロムビアゆりかご会
これはもう最初の口上述べるところから終始ストリングスとギターの煽り方が秀逸。
Bメロからサビへコーラスの入りもよい。
Treasure Island
宝島
by 町田よしと, コロムビアゆりかご会
これものっけから全力で煽ってくる。
ただAメロからは落ち着きを取り戻し徐々に徳を積んでくタイプ。
最後にそれが成就して昇華されていく感じがたまらなく好きである。
Captain Future
夢の舟乗り
by ヒデ夕樹
もうなんとなくテンプレートが分かってきたと思う。
このキャプテン・フューチャーのOPも徐々に徳を積むタイプ。
ホーンセクションとバックのコーラスが煽ってくるくる。大好き。
大野さんっぽいスキャットも素敵である。
You’re already that type of guy
もうここまで聴き終わればドラマチックな展開の虜だと思う。
80年代にも脈々とその演出が伝承されており、それは次の機会にまたやろうと思う。
今回OPだけ紹介したがEDにもドラマチック展開はあるのでそれも聴いてほしかったりする。
ドラマチックとは言ってはみたものの一方でハッタリブチかまし系とかケレン味溢れ系とか思われがちなんだけど、映像に合わせて音楽が流れるのを見たらまた違うのでぜひ見てほしい。