US citizen loves Z
そう思わない?
どんだけゾンビをいいように使ってんだか。
ゾンビに人権あるならとっくに
ゾンビが暴動起こしてるわ。
ゾンビは人類にとって身勝手な敵であり
既に死んでいるので心置きなく
叩きのめせる都合の良い設定だと思う。
しかも恐怖の対象としても申し分なくて
死んだはずの人が起き上がって
生きた人間を喰うために徘徊するという
常識から外れたモンスターの恐怖と
ゾンビの血液(体液)が体内に入ると
ゾンビになってしまうという感染の恐怖が
ある。
How many products Z starring
アメリカが作る映画でゾンビを取り扱ったものは
ミレニアムに入ってからとたんに多くなっている1
ソンビブームの火付け役がジョージAロメロの
3部作2だとすると60〜80年代がそのピークと
思っていたが、ここ20年の方がなぜか多い。
特に00~09年代のアメリカ映画が特に多い。
有象無象合わせても90作品以上あり、
恐らくテレビドラマも入れたらもっとある。
なぜここまでアメリカンゾンビが誕生しているのか。
いろいろな原因があるのだろうが
CAPCOM製ゲームの影響もあるかもしれない。
題材に困れば取り敢えずゾンビ出しとけ的な風潮。
バンパイア?ワーウルフ?いやゾンビでしょみたいな。
あなたもゾンビさん私もゾンビさん状態。3
what flavor of Z
ゾンビ作品とはただのモンスターパニックものだったのが
感染という側面をロメロゾンビが確立させたことで
パンデミックでディザスターな要素も加わり
どんどんゾンビが増えていき逃げ場を失っていくことで
恐怖心を掻き立てられる。
また、今までは人間を喰らうために
歩く速度よりちょっと遅いぐらいの
牛歩戦術なので不意打ちや数的不利に
陥らなければ逃げ切れたのだが
ミレニアムゾンビにもなると全速力で
追っかけてくる4もんだから
逃げる方も必死。
ゲームの影響もあり、ゾンビのウイルス技術を
応用してさらにヘンテコなモンスターまで
生まれてくる始末。手がつけられない5
時が進むと多様性を増し、
変なジャンルでも描くようになる。
ついにはゾンビとの恋愛を描くようになり6
ペットセメタリーみたいに愛する人が
ゾンビになるパターンだったり7
ゾンビにスポット当てすぎな感がある。
TVシリーズではウォーキングデッドが
ヒットしており、まだまだ衰えてない。
ブードゥー教の呪術のひとつだったはずが
2012年にあんな事件8があってからは
さらに熱が加速したのかもしれない。
あれはドラッグが原因って分かっているが。
Z is for US citizen, Z
てなわけでアメリカンゾンビフィーバーは
まだまだ続きそう。
- 1.ゾンビ映画の一覧 ↩
- 2.60年代のナイト・オブ・リビング・デッド、70年代のゾンビ、80年代の死霊のえじき。 ↩
- 3.笑い声までおんなじねー。 ↩
- 4.28日後... ↩
- 5.バイオハザード ↩
- 6.ウォーム・バディーズ ↩
- 7.ライフ・アフター・ベス ↩
- 8.マイアミで人の顔を食べていた男射殺される ↩