the precious thing ever in my life.
小学生の頃からゲーム三昧。
ゲームの想い出を語る上で、欠かせない4つの要素1の最後。
札幌に拠点を置いていた、老舗ゲームメーカハドソンである。
ハドソンがなければ、ファミコンカセットのゲームの爆発的な売上はなかったかもしれないし、ファミリーベーシックもなかったと思うし、CD-ROMを搭載したコンシューマゲーム機2が、国内に、いや世界的に浸透しなかった気がする。
任天堂のファミリーコンピュータと、SEGAのセガマークIIIとの2強時代に殴り込みをかけ、さらにはスーパーファミコンとメガドライブの16bit次世代機との競争にも、息を長くその存在感を示してきた。
家庭用ゲーム機の歴史に燦然と輝く、国内屈指の名機はPCエンジンに他ならないと勝手に思ってる。
前回あれほどSEGAを褒めちぎっていたが、ソフト以外にもハードとしての魅力があったのが、PCエンジンが素晴らしい最大の要因だと思う。
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how do you think about HUDSON?
バーイ、ハドソン3。
最初にCMでこのキャッチを聞いたときは、バーイ?さよなら?と思ったが、ハドソン由来のゲームやハードを目にする機会が増えると、改めてこの「by HUDSON」というブランド戦略は、うまくいってるなと感じるようになる。
PCエンジン
不発に終わったスーパーカセットビジョンのハードメーカだったNECが、次に仕向けたハードがこのPCエンジン。
ハドソンはソフト、セイコーエプソンは次世代CPUを、NECは製品化をそれぞれ担当している。
かなり個人的な感想ではあるが、ファミコンでは出来なかったタイトルが、PCエンジンには揃いに揃いまくっていた
印象がある。
特にハドソン製のゲームは秀逸で
- ネクタリス(SF戦術級ウォーゲーム)
- ダンジョンエクスプローラー(協力型ローグライクアクション)
- 凄ノ王伝説(永井豪RPG)
- 天外魔境ZIRIA(広井王子RPG)
- スーパー桃太郎電鉄(すごろくモノポリー)
- イースI・II(日本ファルコム製RPG)
- ドラゴンスレイヤー英雄伝説(日本ファルコム製RPG)
この辺はカタイ内容で間違いなし。
またサードパーティの作品も魅力的なものばかり。
タイトー、ナムコとアイレムの作品は素晴らしい。
- 奇々怪界(巫女さんACT)
- チェイスHQ(刑泥レース)
- ニンジャウォーリアーズ(アンドロイド忍者ACT)
- ダライアス(お魚STG)
- ヴォルフィード(SF陣取り)
- 妖怪道中記(地獄の沙汰ACT)
- ドラゴンスピリット(翼竜STG)
- ワンダーモモ(舞台劇ACT)
- 源平討魔伝(落ち武者ACT)
- 超絶倫人ベラボーマン(サラリーマンACT)
- R-TYPE 1&2(対エイリアンSTG)
- Image Fight(対エイリアンSTG)
など。
当時ゲーセンで目を奪われていた、作品たちが家のテレビでできるなんて、夢のような機種だと思った。
CD-ROM2
ゲームを買うと同梱のハガキがあり、そこにハドソンへのありったけの想いを書いて送ると、家にDMが届くようになったと記憶している。
私が小学生高学年のとき。
ハドソンから届いた情報に目を疑った。
なんと全く新しい周辺機器をつないで、ゲームの新しい体験ができるというのだ。
当時のコンシューマゲームはROMカセットでは、256KBの容量、ディスクシステムだと約110KBが限界だった。
それが、一気に2,000倍以上の容量4のゲームが、作れるというのだ。
しかも今までのPSGな音の作り方と同時に、音楽CDのように音源をそのまま録音しておけば、それをゲーム中に再生できる。
その名をPCエンジンCD-ROM2(ロムを2回続けて読む)。
コンパクトなCD-ROMドライブと、AV機能とセーブ機能がついているインタフェースユニットを購入することで、夢の環境を手にできるというのだ。
ただ、値段も夢のようなものでソフトも入れると全部で60,000円以上かかる。
そこでCD-ROM2の発売は、12月だったため、小学生の特権として、伝家の宝刀お年玉を全額これに充てた。
1/5ごろだったかな?
新札幌の某ゲームショップで購入。
ローンチタイトルが極端に少なかったと記憶している。
Go to Heaven
記念すべき初ゲームソフトは、ファイティングストリート。
当分このソフトで遊ぶ日々が続く。
コブラ5やビックリマン大事界6を、その後購入したがあまりパッとしない内容ではあったが、音声を再生できるところは最大限楽しもうと思い、プリメインアンプにつないで、親戚からもらった使い古しのカーステ用スピーカーから、音を出して楽しんでいた。
そんなとき、ハドソンから超目玉タイトルがやっと発表される。
時折ハドソンからイベントのお誘いの手紙が届いていて、そのときからずっと楽しみにしていた作品がやっと出た。

天外魔境 ZIRIA
ドキドキしながらプレイしたのを今でも覚えている。
素晴らしい初体験をしている感覚と、物語への没入感に酔いしれた。
更に間髪入れずに大作RPGが、出ることになる。
Ancient Ys Vanished
PCやMSX2で一世風靡した名作2作品が、一つになって楽しめるというのだ。
しかも銀河万丈さんの音声付の、アニメーションが入っているという。
また、Ys IからIIへの連続したストーリーを、アニメーションでつないでいく。
心躍らずにはいられない。
恐らくテンションのピークだったと思う。
PCエンジンというポテンシャルのある機種の今後の未来と、的を得たゲームをリリースするタイミングなどが相まった時期だと思う。
Hudson won’t vanish at all
会社とブランドはなくなれど7、ゲームとその歴史は残り続ける。
少なくとも既にオヤジの私の記憶に。


